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脳卒中ガイドライン最新版(その1) [医学関連]

 ガイドライン2005は皆さん良く読まれると思いますが、その後に新しくなっている部分があります。今回は脳卒中に関する部分を紹介しましょう。この文献に書かれています。長文なので何回かに分けて書いてみます。

病院外でのお話
 どれも当たり前?と言う気がしますが、以前のガイドラインには書かれていなかったそうです。

クラス1(強く勧められるもの)

1.脳卒中治療の開始、進行を早くする事が出来るので、患者または、そばにいた人による911システム(アメリカでは911番が日本の119番です)への通報が行われるべきである。指令者(通報を受けて救急隊に出動の指令を出す人)は、脳卒中が重大な疾患だと認識して指令を出すべきである。

2.脳卒中発症から数時間以内に来院し治療を受けられる患者さんを増やすために、脳卒中に気付く人が増える様に教育するプログラムが推奨される。

3.治療を受ける患者さんを増やすために、医師、医療従事者、救急関係者への教育プログラムが推奨される。

4.表3、表5に示されるような救急隊員が短時間で行える評価法が推奨される。(表5はロサンジェルスとシンシナティ脳卒中スクリーニング)

 表3
 推奨されるもの ABCの確保、心機能のモニター、静脈路確保
      酸素投与(SpO2が92%以下)、血糖測定、絶飲食
      救急病院への連絡
      脳卒中治療が出来る最も近くの病院へ搬送する
 推奨されないもの 低血糖でない患者に糖を含んだ輸液をする
          低血圧あるいは過剰な降圧
          過剰な輸液

5.ロサンジェルスあるいはシンシナティ脳卒中スケールのような脳卒中を認識するためのアルゴリズムを用いる事が勧められる。

6.表3に示されるような脳卒中の初期治療を、救急隊員が現場で開始する事を推奨する。救急隊員が使用するための脳卒中プロトコールの継続的な改善を強く望む。

7.評価と治療のために、脳卒中の治療が出来る最も近い施設へ患者を搬送するべきである。場合によりヘリコプターによる搬送を考慮する。

クラス2(ある程度勧められる)
1.迅速な治療が受けられない場所では、電話などによる専門家の指示を受ける事は有効である可能性があり、さらなる研究が期待される。


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TOMOちゃんズ

病院前診断の脳卒中スケールは
救急隊との連携のために当院スタッフも勉強してます.
救急隊に負けないように頑張らないと.
by TOMOちゃんズ (2009-01-04 12:28) 

Kim

TOMOちゃんズさん、コメント&nice!ありがとうございます。

勉強熱心でうらやましいです。こちらも頑張ります!!


by Kim (2009-01-04 13:20) 

パララパ

日本でもPSLS等が策定されましたね。私は救急救命士ですが現在現場ではシンシナティスケールと倉敷スケールを用いており必ず血圧は左右で測定するようにしています。片麻痺、共同偏視があり一見、脳血管障害かなと思われる場合でも常に大動脈解離だけは注意して対応しています。
追伸

以前からよく拝見しておりました笑
by パララパ (2009-01-04 20:00) 

Kim

バララバさん、コメントありがとうございます。

勉強熱心で素晴らしいです。大動脈解離は脳卒中と間違えられることがあるらしいですからね。

倉敷スケールと言うのが有るんですね。不勉強でした。


by Kim (2009-01-04 20:31) 

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