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セルシン筋注は出来るだけ避けましょう [医学関連]

 ジアゼパムと言う薬があります。ベンゾジアゼピン系薬剤と言う分類の薬です。簡単に言えば精神安定薬です。睡眠薬としても使えます。

 この薬は痙攣止めにも使えますし、アルコールの禁断症状の予防にも使えるとても便利な薬で、たぶん医師や看護師でこの薬を知らない人はいないのではないでしょうか?

 電子オルガンと一緒で、ヤマハがエレクトーン、河合楽器が電子ピアノ(だったと思いましたが)と言う名前で売っているように、薬もジアゼパムではなく、セルシンかホリゾンと言う名前で売られています。アメリカではヴァリウム(Valium)と言う商品名のようです。胃の検査に使うバリウムはBaliumですので下唇を噛みません(^.^)。

 やっと本題です。この薬を筋注する人がいるのですが、、、、、是非辞めましょう!!他に方法がない場合にのみ筋注をしましょう。

 確かに痙攣している人に点滴を確保し、静注するのは困難です。でも、筋肉注射も同じではないでしょうか?私は研修医の時に小児科の先生から次のように習いました。

・痙攣そのもので死ぬ子はいないし、痙攣は必ず止めることが出来る(もちろん原疾患で死亡する人はいますし、呼吸に問題が出たりすれば死亡しますが、けいれん単独では死なないです)。だからまず自分の気持ちを落ち着ける。
・酸素が大切なので、酸素投与の指示をする。
・点滴があれば、そこからホリゾンを投与するが、点滴がなければ、1mlの注射器にホリゾン(一般名ジアゼパム)を吸って0.06ml/kgお尻に注入しなさい(当時ダイアップ坐剤はありませんでした)。あるいはミダゾラムを鼻に入れます。
・ジアゼパムを注腸したので、その効果が発現して、そのうち痙攣が止まるので、落ち着いて点滴を確保しなさい。

 大人にはホリゾン1A(は2mlです)あるいは半筒でいいでしょう。だから筋注すると言う方法を考えた事もないのですが、、、、筋注する人が結構いるようです。出来るだけ避けましょう。こちらに、ある本の文章を許可を得て転載しています。

 理由はいつもの通り3つです。

(1)非常に痛い 痙攣しているんだから痛いも何もないじゃないかと言われればそうですが、、、、
(2)効果が不正確です 前述のWikipediaにもありますし、経口投与よりも血中濃度の上昇が遅い場合があります。もちろん早い場合もあります。
(3)筋注以外に良い方法があります 注腸すると言う方法があり、5分ぐらいで効いてきます。
 昔勤めていた病院には、注射薬としてホリゾンが、内服薬としてセルシンがありました。注射のセルシンも世の中にはあります。

美人ナース 「先生、患者さんが痙攣し出しました!」
イケメンドクター 「何!じゃあセルシンを!!」
美人ナース 「はい!すぐとってきます!」
 バタバタ、、、パタパタ、、、、
美人ナース 「はい!先生!!セルシン持ってきました!!」
イケメンドクター (セルシンの錠剤とコップに入った水を見て、、、、、、)「???注射のセルシンなんだけど、、、、痙攣している人は薬飲めないよね、、、、、」
美人ナース 「ごめんなさい、、、、」
イケメンドクター 「君なら許してあげるよ。その代わり今晩付き合ってね」

 何てことがありました(男女のやり取りは本当かどうか知りません(^.^))。イケメンドクターはホリゾンを指示したかった訳ですが、セルシンの方が有名(たぶん)ですし、以前の病院ではセルシンだったんでしょう。
 注射のセルシンは当院にはないので、ホリゾンの事だなと思って、注射を持って来るのが優秀なナースなんですが、、、、、まあ、コップに水を入れて持ってきたのが気が利くなと言う訳ですし、確かに当院にはセルシンは内服薬しかなかったので、、、、、看護師さんは正しかったんです。

 もしかしたら、この医師がいつも筋注するので、経口投与よりも吸収が遅いと言う事を知らせるためだったのかも知れません。

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makkoi

いつも楽しく拝読しています(o^ー^o)
精神科単科病院のカルテ室に勤務しています。横紋筋融解症、ベンゾジアゼピンと、精神科にも関連するテーマが続いていて、とても勉強になります。
イケメンドクターと美人ナース、個人的には今後の展開が気になります(笑)当院だと残念ながら、おじさまドクターとベテランナースって具合になっちゃいます…
by makkoi (2011-08-02 01:53) 

Kim

makkoiさん、コメントありがとうございます。

精神科の病院にお勤めなんですね。いろいろ大変だと思います。これからも続けますのでよろしくお願いいたします。

看護師さんとドクターの話は、、、お楽しみに!

by Kim (2011-08-02 07:43) 

Kim

ダイアップ座剤は血中濃度の上昇が遅いために、注射液を注腸すべきなんだそうです。外国にはジェル状の薬(注腸用)があるそうです。
by Kim (2012-06-12 11:11) 

Kim

こちらの資料の74ページ(72ページから始まります)には、点滴が確保出来なければ、セルシンを注腸あるいはミダゾラムの鼻腔あるいは口腔内注入とあります。

http://www.neurology-jp.org/guidelinem/epgl/sinkei_epgl_2010_09.pdf
by Kim (2014-06-03 20:48) 

あほか

臨床を知らずに、救急医を銘打ってるおばかさん。

①痙攣中に、セルシン注腸?
②セルシン筋注が効かない?
③けいれんはいずれ止まる???
④痙攣で死ぬことはない?

①については、あなた、やってごらんなさい。全身強直間代痙攣の大男に。衣服をはいでケツの穴出させることができますか? やってみせてごらんなさい。あなたは超人ですか?

②については、まさか教科書的な平均吸収時間の話をしているのでしょうか? 筋注でも速やかに奏功する場合がありますが。はてはて???

 ちなみに2ml程度の筋注は、痙攣中の大男にも非常に簡単です。もしや、やったことないんですか????

③30分以上つづく重症痙攣でも、セルシンも投与せず黙ってみていろと。予後不良になりますよ? 予後不良になるほど長時間止まらない痙攣もあるということをご存知でしょうか??? まさか偉そうにホームページを立てて情報発信してる救急医とやらですからしならいはずないと思いますが。。。

> 痙攣そのもので死ぬ子はいないし、痙攣は必ず止まる。
と、研修医の時に上級小児科医が教えてくれたそうですが。。。その程度の知識でネットに偉そうに情報公開しないでください。大迷惑です。あなたが人を殺さなくても、あなたの情報をうのみにした医者が人を殺す可能性がありますよ。その場合は、法的には問われませんが、あなたは殺人幇助です。

④あなたの痙攣の上級医は小児科医だったようで、子どもの熱性けいれんをイメージして記事を書かれているようですが、、、
 脳出血や心原性の痙攣は、死にますよ。
 痙攣で死ぬこともありますよ。即死することもありますよ。
 だから怖いんですよ。

勉強しなおしてください。
このページ、有害なので、なんとかしてください。

あほな救急医へ。気取ってるなよ。あんたのような医者は、思いっきり痛い目見るよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

by 研修医2年目(致死的重責痙攣を経験した者)より

けいれん発作で、即死はなくても、予後不良で死ぬことがありますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! それくらい知っとけよ。あほ医者!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

失礼、わたくし、まだけんしゅういのぶんざいですが、このページを書いてるあほ医者は、本当のあほ医者だと思ったので、コメントしました。

おまえ、脳出血で痙攣してみろ。
まわりは黙ってみてるから。
すぐおまえ、死ぬから。

ばいばい!!!!!!!!!!!!!!

by あほか (2016-11-24 13:51) 

Kim

あほかさん、コメントありがとうございます。誤解を招いたこと誠に申し訳ありませんでした。

まずですが、タイトルをよくご覧ください。絶対にしてはいけないとは書いていませんよ。注腸や静注液が難しければ筋注をされて良いと思います。筋注する場合は、不利益を知った上でするのが良いでしょう。

セルシンの注腸は、安全に点滴を確保するのと、筋肉注射をするのとそんなに変わらないと思います。鼻にミダゾラムと言う方法もありますので、こちらの方が現実的かもしれません。

筋注の吸収が悪いと言うことは、てんかんガイドラインに書かれています。早く吸収されることもあって、推奨されないと書かれています。先生、ぜひぜひ日本神経学会にて発表していただき、ガイドラインの変更にお力添えをお願いします。
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/epgl/sinkei_epgl_2010_09.pdf

痙攣はいずれ止まるというのは私の書き方が悪かったかもしれません。ジアゼパムの注腸をした後にと言う意味です。

痙攣で死ぬ人はいます。それは痙攣によって、呼吸に問題が起こったり、原疾患によって亡くなるのではないでしょうか?痙攣そのもので亡くなる人はいないと思います。めまいと同じです。めまいも、それそのもので死ぬ人はいません。

by Kim (2016-11-24 21:55) 

masa

「あほか」という人物はどう見ても医師ではないでしょう。安易に「死ね」などという医師がいるはずがありません。まともな人間ではないでしょうから相手にする必要はないと思いますが、IPアドレスなどがわかれば保存しておかれるとよいでしょう。プロバイダへの開示請求をすれば素性がわかるかも。まあ、無視するのが一番でしょう。
by masa (2017-01-09 01:27) 

Kim

masaさん、ご心配いただきありがとうございます。

ブログをやっていれば、色々な意見の方に出会います。それも勉強ですし、貴重なご意見を戴いたと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

by Kim (2017-01-09 09:22) 

通りすがり

15年目の医者です。
あほかさんのコメントをみて、コメントいたします。
確かに強直間代発作中の注腸投与は困難かもしません。その場合は別の方法を選択すればよいわけです。ちょっとあほかさんの表現内容が本当に医師であれば、同じ医者として残念ですね。
ジアゼパムの”痙攣発作中”の注腸投与は、メタ解析が可能なほど、様々な臨床試験が既に行われており、Epilepsy Res. 2016 May;122:47-55によれば、10分以内の発作停止率は67.4%、対してミダゾラムの鼻腔内投与(0.2mg/kg)では77.3%と、統計的に有意にミダゾラムの鼻腔内投与が優れているという結果でした。それでも、一定の有効性が確認されていますので、FDAがジアゼパムをジェル製剤にしてけいれん発作中の注腸使用を承認しています。
ミダゾラムについては筋注もジアゼパム静注と有意差なく有効というエビデンスがあるようですが、日本神経学会のガイドラインでは記載がないようです。
ジアゼパムの筋注の有効性がどうか、についてはstudyがなく、エビデンスがありません。したがってあくまで経験的な方法になりますし、なぜstudyがないかについては、おそらくKimさんが記事に書かれた理由だからと思われます。
ジアゼパム筋注を(他の方法がない場合を除いて)推奨しないとのKimさんの主張に同意します
by 通りすがり (2017-08-20 23:18) 

Kim

通りすがりさん、詳細なコメントありがとうございます。

ミダゾラムの鼻腔投与の方がいいのですね!勉強になりました。ありがとうございます。

これからもよろしくご指導ください。

by Kim (2017-08-21 07:11) 

けいれん研修2年の人

ホリゾン筋肉注射がいくらかかるのか?と検索していて、通りすがりました。私の意見は恥ずかしながら「あほか」さんの意見に近いです。意見の相違ポイントを箇条書きにします。1. けいれんと重積けいれんを混同している 2. 重積けいれん(古典的には30分以上、現在は5~10分以上、現在の救急マニュアルではどうなっているのかは私は知らない)そのものにも脳の障害、後遺症リスクがある 3. SpO2の値が正常範囲でのてんかん病名での大発作が長時間続くだけで、脳出血などの他のけいれん誘発性基礎疾患がなくても脳障害が生じうる 4. 脳障害、後遺症とは各種神経障害を意味している。構音障害、意識障害、麻痺などであり身障者手帳を要するレベルの深刻なものである 5. よってけいれん発作の持続は深刻な病状に進行しうる、迅速処置が求められる状態に移行しうるのに、ジアゼパム投与で慎重に待っていてよい、という方針は、のんきに過ぎると考える 6. けいれん持続(+SpO2 95と仮定)経過15分の時点で先生は経過観察しているだろうが、私は下記処置を開始している 7. あほか先生は悪質な嵐にみえるだろうが、救急医療者が深刻度を知らず、わきまえていない不勉強者に見える状況に対して、悪態をついてまで抗議し、問題提起をしているのを、とんでも意見者とはいいきれない 以上です。是非とも「重積けいれん」「基礎疾患がないもの」の後遺症について同僚、文献やネット情報を調べていただきたいです。私ならジアゼパム投与を10分間断続的に続けて、収まらないなら10分経過以降挿管、呼吸器接続準備、ミダゾラムかプロポフォール投与などの手を打っていきます。重積の定義が5~10分に変わったからです。
by けいれん研修2年の人 (2017-09-11 22:04) 

前出の者

http://www.hannan-chuo-hsp.or.jp/iryo/shonikatopics/bn/88.html

より転載

けいれん重積の脳への悪影響
脳内でシナプス活動が起こると神経細胞の代謝が亢進し、それに見合う酸素やエネルギー(ブドウ糖)を供給するために血流が増加します。しかし、けいれん発作が長く続いた場合には脳血流が追いつかなくなり、代謝と供給の不均衡が起こり脳障害につながります。また、過剰な興奮性アミノ酸の過剰刺激による脳神経障害も重要です。けいれん重積による脳障害を防ぐには、バイタルを保つだけではなく、脳の異常な神経活動自体を止める必要があります。
けいれん重積とは、30分又は1時間以上、意識の回復がなく、けいれんを繰り返すものをいいます。持続時間の定義を30分では長すぎるので、15分や10分に短くすべきとの提言もあり、速やかに治療を開始するのが望ましいというのが一致した考えです。止痙後に意識回復が見られるものは、けいれん重積状態からは回復していると判断できます。

by 前出の者 (2017-09-11 23:02) 

前出の者

http://www.neurology-jp.org/guidelinem/epgl/sinkei_epgl_2010_09.pdf


学会より治療法が確立しています。
by 前出の者 (2017-09-11 23:10) 

Kim

けいれん研修2年の人さん、詳しいコメントありがとうございます。

私の書いた記事を読み直してみましたが、私はけいれんを止めなくて良いとは書いていません。けいれん重積とけいれんの区別はしていないです。なぜなら、けいれんは直ぐ止めるべきものだと考えているからです。初期対応は変わらないでしょう。

けいれんそのものではなく、けいれんが重積するから、あるいは重積を起こすような原因があるから脳障害を起こすのではないでしょうか?だから、短時間のけいれんなら気道や呼吸、循環の確保と抗けいれん剤で何とかなるから、とにかく落ち着いて対応しましょうと言う事を言いたいだけで、けいれんを経過観察するべきとは考えておりません。

誤解を招いてい申し訳ありません。

また、引用していただいたガイドラインは、2014年6月3日、2016年11月24日の他の方へのお返事に引用しています。私もそれを見て記事を書いています。

点滴がとれない時には、ジアゼパム注腸か、小児であればミダゾラム鼻注とあります。それを紹介しただけです。

それから、ジアゼパムなどを投与してもけいれんが止まらない場合については、この記事では述べておりません。当然ですが、筋注だろうと注腸だろうと静注だろうとけいれんが止まらなければ、次の手が必要でしょう。私も点滴を確保する努力をします。

点滴がとれなくて皆で頑張っている時に、例えば注腸や鼻注をやってみると、そのうちけいれんが止まるかも知れないと言う事は知っておいた方が良いと思って紹介しました。


by Kim (2017-09-12 09:22) 

Kim

こちらの大学の初療を書いたページにも普通に注腸が載っています。

http://qq8oji.tokyo-med.ac.jp/pg-report/1160

by Kim (2017-09-12 09:31) 

けいれん研修2年の人

早いレスありがとうございます。
気づいた点を書きます。ここでの内容は重要な順に 1. ブログ内容に不備があるか? 2. 自然に読んで不備と解釈するか? 3. 曲解すれば不備ととれなくもないか? 4. 先生の方針に重大な疑義があるか? 以上の視点から書き進めます。先生が書かれていない内容でも、そう解釈するのが自然だと思えば指摘していきます。(左右で右を選びました=左には行かなかったのだろうという解釈)

・私はけいれんを止めなくて良いとは書いていません。
・セルシン筋注は出来るだけ避けましょう。
・酸素が大切なので、酸素投与の指示をする。
・点滴があれば、そこからホリゾンを投与するが、点滴がなければ、1mlの注射器にホリゾン(一般名ジアゼパム)を吸って0.06ml/kgお尻に注入しなさい(当時ダイアップ坐剤はありませんでした)。あるいはミダゾラムを鼻に入れます。
・けいれん重積とけいれんの(治療は)区別はしていないです。なぜなら、けいれんは直ぐ止めるべきものだと考えているからです。初期対応は変わらないでしょう。

以上5点は同意します。


①痙攣そのもので死ぬ子はいないし、痙攣は必ず止めることが出来る(もちろん原疾患で死亡する人はいますし、呼吸に問題が出たりすれば死亡しますが、けいれん単独では死なないです)。だからまず自分の気持ちを落ち着ける。
②ジアゼパムを注腸したので、その効果が発現して、そのうち痙攣が止まるので、落ち着いて点滴を確保しなさい。
③痙攣はいずれ止まるというのは私の書き方が悪かったかもしれません。ジアゼパムの注腸をした後にと言う意味です。
④痙攣で死ぬ人はいます。それは痙攣によって、呼吸に問題が起こったり、原疾患によって亡くなるのではないでしょうか?
⑤痙攣そのもので亡くなる人はいないと思います。めまいと同じです。めまいも、それそのもので死ぬ人はいません。
⑥けいれんそのものではなく、けいれんが重積するから、あるいは重積を起こすような原因があるから脳障害を起こすのではないでしょうか?

この6点は同意できません。
理由

①の内容は、けいれん単独ではほぼ死なないし、必ず止まるものだから不用意にあせる・急ぐ必要はありません。よってあせらずに気持ちを落ち着かせることを優先してください、と私は解釈しました。

しかしけいれん単独が長時間化(10分以上)すれば重積けいれんとなり、すぐに死亡にいたることはごくまれなものの重篤な後遺症が残るほどの状態であり、脳保護治療が必要になり、迅速性が求められる治療フェーズに移行しますので、ゆとり・慎重といった状況とは異なると考えます。あせるくらいの状況だと思います。そしてその環境下で気持ちを冷静に保つ必要があるのです。

先生は死亡と重篤後遺症を分けて治療対応しているように感じ取れます。私は死亡と重篤後遺症は同列の深刻度と考えて、治療方針は同内容になります。よって落ち着きを念じながらもあせりと戦いながら治療しています。

また痙攣は必ず止めることが出来る、とのことで全身麻酔なども行えば必ず止まりますが、後遺症を残さずに止まる可能性は高いとはいえ、全身麻酔など多くの治療、マンパワー、迅速な処置を施さないと止まらないこともままありうるため、上記の記載では大変さ、深刻度をにじませた記載・表現にはなっていないと思います。①は必ず止まるものだから不用意にあせる・急ぐ必要はない、との因果関係のあるワンセットの記載内容なので言外に「じきに止まる」という意味を含んでいると思います。

①を素直に読んで以下の解釈になりませんか?  まず自分の気持ちを落ち着ける。その理由は痙攣は超難治けいれん重積ではなく必ず(後遺症無く)止めることが出来る疾患なので、時間的余裕があるからです。

また私の改案と比較して内容、深刻度がかなり異なると思いませんか?

私の改案→痙攣そのもので死ぬ子はいないけど重篤な後遺症が残る可能性が10分止まらないならでてくる。たいていセルシン投与で止まるが、止めることが出来ないことがあり次の準備が必要(もちろん原疾患で死亡する人はいますし、呼吸に問題が出たりすれば死亡しますし、けいれん単独では死なないことがほとんどだけど重篤な後遺症が生じるから気を引き締めて治療にあたる必要がある)。その意味で敏速に自分の気持ちを落ち着ける必要がある。

②③そのうち痙攣が止まる ということですので「けいれん重積」「超難治けいれん重積」を念頭に置いた内容記載になっていない、治るであろうとの楽観主義で加療している内容にしか解釈できません。先生の真意ではなく記載の内容を解釈してそう感じます。

①~③先生は「けいれん」と「けいれん重積」を区別せずに治療するのであれば、治療初期は重積を念頭に治療しているはずなのに、「けいれん」治療をしているような記載内容です。なぜ軽いほうの「けいれん」の気分で治療なされるのでしょうか?重いほうを念頭に治療なされないのでしょうか?なぜ深刻さが表現記載されていないのでしょうか?深刻な病態がひそんでいる可能性があるケースでどのように対処すべきかにおいて、先生は確率の高いほうだけを踏まえて医療をしているように解釈しました。文面ではいずれ止まるから、、、と「けいれん」治療を方針とした記載内容です。

④~⑥ わたしの単一けいれん致死因解釈は以下のとおりです。
けいれん→重積化→脳血流の相対的不足→代謝と供給の不均衡→脳障害(けいれん重積型脳症)
そのほか→過剰な興奮性アミノ酸の過剰刺激→脳神経障害(出典:阪南中央病院ホームページ)

この解釈ではけいれんの原因疾患ではなく、けいれんに続く病態にて脳障害(=後遺症)が生じます。このカスケードによりけいれんそのものが致死性だと私は解釈します。しかも治療が終了するまでは「けいれん」か「けいれん重積」かはわからずに治療しているからです。

先生は、「けいれん」と「けいれん重積」と「けいれん重積型脳症」を区別し、「けいれん」は非致死性、「けいれん重積」と「けいれん重積型脳症」は致死性と解釈なされているようにみえますがいかがでしょうか?治療の前半では非致死性、後半では致死性と考えて治療しているのでしょうか?

以上です。
by けいれん研修2年の人 (2017-09-12 14:51) 

Kim

けいれん研修2年の人さん、コメントありがとうございます。

いくつか同意戴き感謝申し上げます。

同意できない点について以下にお返事させて戴きます。

表現に関しては先生がご指摘の通りです。お忙しい中ご指導ありがとうございます。

初期対応の定義が違うのではないかという気がします。けいれんの場合の初期対応は、来院してすぐです。最初の5分ぐらいのことです。けいれんが続く(経験がないのですが、5分も継続したら恐ろしいですよね)場合には、専門医をその段階でコールします。けいれんが続く患者さんを10分もそのままそばで診ているなんて事は想定していません。

①に関しては仰るとおりです。私のスタンスは、「専門外でも緊急時には、何とか皆で力を合わせて対応しよう!もちろん、その後は出来るだけ早く専門医にお願いしよう!」です。あくまで原則です。先生も同じ考えの医療従事者であると思います。

私はけいれんの専門家ではありません。よって、怖くないと思わなければ対応できません。「その環境下で気持ちを冷静に保つ必要があるのです。」と言ってしまうと、専門でない者は、けいれんしている人の対応なんてしたことないし、怖くてとても診察できない、けいれんの患者さんは診ない、けいれんしている患者さんの救急要請は断ろうと言う事になり、先生の様なけいれんに詳しい先生方の負担が増えるのではないかと考えます。

②③に関しては、そのうち止まる(止まらないことももちろんあります)と思って落ち着いて対応しましょうと言う意味ですが、そう受け取られない人が多いのですね。

けいれんの考え方については、先生がご専門なので、けいれんそのもので死ぬことはないという表現は誤りだと認識しました。

あとは上手く言えないのですが、救急医は何でも対応するのが仕事です。もちろん緊急時だけです。専門医の先生が最初から対応して戴くのがいいですが、けいれんでも、実は重症な不整脈だったと言うことがあり、どの専門医を最初に呼ぶべきか分かりません。取りあえず最初に対応する医師として、どう考えるか?と言う事だと思います。「けいれんはちゃんと対応したら大きな問題なく専門医へお願いできる状態だよ!もちろん、死ぬこともあるから、気を抜かずに!基本はいつものABCだよ!」と言う風に考えなければ、怖くて対応できないと私は思います。よって、先生にけいれんを軽く扱っているように思わせてしまったのでしょうね。申し訳ありません。

決して緊急事態を軽く見る訳ではないけど、重く見過ぎても対応できないから、自分が対応できる範囲だと考えよう!もちろん、可能なら詳しい人に手伝ってもらおうね!


by Kim (2017-09-12 18:20) 

Kim

途中でアップしてしまいました。

そう言うスタンスで仕事をするのが救急だと思います。私は救急の専門医なので、ある程度のことは専門医と同じぐらい知っていなければならないと思い、日々学んでおりますが、将来救急をやらない若い先生達には、原則はそんなに変わらないから、基本を覚えておけばどんな緊急事態もとりあえず対応できるとお伝えてしています。もちろん、対応できない場合もあるでしょうし、もしかしたら、その方が多いかも知れません。でも、そっちを強調してしまうのは違うのではないかと思います。

けいれんは重大な障害を引き起こすのだから、、、、、と伝えてしまうと、けいれんは怖い、小児は怖い、婦人科は無理となってしまいます。困っている患者さんがいれば、「とりあえず」何とかしようと言う気持ちを強調したいという考えです。

そんなんで手を出して結局患者さんに不利益を与えるんだよ!と言ってしまうと、もうどうしようもないですね(^^)。

by Kim (2017-09-12 18:41) 

けいれん研修2年の人

早いレス、詳しいお返事をいただき大変ありがたく存じます。私はけいれん関連は大学病院でのみ研修、医療をいたしましたので、断れないけど多くの医師と専門の医師がいて恵まれていた特殊環境だと思いました。また若いドクターを育てる環境下で、不必要に焦ることはない、というメッセージの趣旨はよくわかりました、同感です。そうでなければ少ない人員、専門外などで大変、断ることもあるかと存じます。またけいれんはマニュアル通りに行えば、麻酔科の麻酔薬投与、呼吸管理と同等ですので、後日常勤の脳外科か神経内科コンサルトができるなら、すごくは難しくはないと思います。いろいろ意見交換ができて大変有意義でした。私はブログをやっておりませんので、このブログ運営のおかげです。ありがとうございました、では。
by けいれん研修2年の人 (2017-09-14 18:25) 

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