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低カリウム血症にはアスパラKではいけないのか? [研修医教育]

 低カリウム血症の治療として点滴をする事があります。たくさんカリウムが入ると危険なのでゆっくり入れます。

 先日KCLと言う薬を半筒ずつ点滴に入れるという指示をしました。私は1本のKCLを半分ずつ点滴に入れて、、、、と思ったんですが、入れる時間がずれるから、2本使って半筒は捨てていると薬剤師さんから言われました。

 薬局に行った時に、美人薬剤師さんから聞かれました。アスパラKではダメなんでしょうか?と。

 えっと、、、、確かKCLの方が良いと本で読んだので、、、、としか答えられなかったので調べてみました。

 UpToDateの「Clinical manifestations and treatment of hypokalemia(低カリウム血症の臨床症状と治療)」という文献からです。下手な私の日本語訳です。

 重炭酸カリウムやその前駆体は、代謝性アシドーシスを伴った場合に推奨される。特に尿細管性アシドーシスや下痢の患者である。静注できるのは、酢酸カリウムのみである。
 リン酸カリウムは、低リン血症を伴う患者にのみ考慮すべきであるが、そういった患者はまれである。Fanconi症候群を伴う2型の近位尿細管性アシドーシスとリンの伴った場合である。
 塩化カリウムは、以下の二つの理由により、その他の全ての患者に推奨される。
・低カリウム血症と代謝性アルカローシスを伴う患者は、しばしばクロール不足である。例えば利尿剤や嘔吐などが原因である。そのような場合には、尿細管での重炭酸の再吸収に影響するため、クロール不足が代謝性アルカローシスを継続させるし、カリウムを排泄してしまう(ナトリウムを再吸収する時に、カリウムよりもクロールと一緒に取り込む?)かも知れない。代謝性アルカローシスがある場合に、クロールを含まないカリウム製剤を投与すると、塩化カリウムに比較して約40%しか体内に残らないと予想される。
・塩化カリウムは重炭酸カリウムよりも早く血中カリウム濃度を上昇させるためである。クロールは細胞外の主要な陰イオンであり、重炭酸のように細胞内に大量に入らない。よって細胞外液にカリウムを保つ。さらに、重炭酸カリウムは、もしあれば、代謝性アルカローシスを悪化させるので、カリウム投与の利益を部分的に相殺するかもしれない。

 経口の塩化カリウムは結晶として(塩として)投与される。水剤、徐放剤、カプセルなどがある。塩としての散剤は1杯50ー65%のカリウムを含んでいる。他の製剤よりも安全性が高く、読みやすく、値段が安い。水剤は安価だが、しばしば味が良くない。水剤は経管栄養の患者や錠剤が飲めない患者に推奨されるかも知れない。徐放剤は良く耐えられるが、局所に高濃度のカリウムが接することによる消化管の潰瘍や出血を伴う場合がある。その危険は比較的頻度が低いが、より安全な製剤もある。

 カリウムを多く含む食事の摂取を増やすこと(オレンジやバナナなど、表1参照)は効果があまりない。食事中のカリウムは、主にリン酸カリウムやクエン酸カリウムの形であり、先に述べたように塩化カリウムよりも吸収が悪いためである。さらに、果物はカリウム濃度が比較的低い(バナナは約2.2 meq/inch [0.9 meq/cm] )。よって、40mEqのカリウムを取るためには、バナナは2、3本摂取する必要があろう。

 いつも勉強しても直ぐ忘れちゃいますね、、、、、

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