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アデノシンを減量すべき時は? [講習会]

 週末はACLSコースのインストラクターをさせていただきました。

 何度も行っていますし、何度もテキストは読んでいるつもりでも、、、、、という反省です。

 アデノシンという薬があります。上室性頻拍(頻拍とは心電図上の話で、実際の脈拍でみた時には頻脈と言うらしいです。日本のガイドラインのテキストに書かれていました)に使います。この薬はすぐ分解されてしまうので、心肺停止じゃないのに、心肺停止の時のような投与法を行います。注射したらすぐ20mlぐらいの生食であと押しします。

 このアデノシンという薬は日本では検査用?しかなく、非常に効果なので、別のアデホスと言う薬を使います。まあ量は同じぐらいなので気にしなくても良いとか、いや約2倍量(初回アデノシンは6mgなのでアデホスは10mg)という話があるのですが、今回はそれはおいといて、、、、、

 アデノシンを6mgではなく、3mgにすべき時があります。どんな時でしょうか???



 ACLSプロバイダーマニュアル(2010年のガイドライン対応版)のP.129には以下のようにあります。

 ジピリダモールまたはカルバマゼピン服用患者には初回投与量を3mgに減らす必要がある。心臓移植を受けた患者で、Adenosine投与後、または中心静脈投与後に心停止が遷延したという最新の報告があり、このような場合には3mgと言う低容量を考慮する必要がある。

 AHAのガイドライン2010には以下のようにあります。

 Adenosine is safe and effective in pregnancy. However, adenosine does have several important drug interactions. Larger doses may be required for patients with a significant blood level of theophylline, caffeine, or theobromine. The initial dose should be reduced to 3 mg in patients taking dipyridamole or carbamazepine, those with transplanted hearts, or if given by central venous access.
 アデノシンは妊婦でも安全で有効である。しかし、アデノシンはいくつかの臨床でよく使われる薬剤との相互作用があることに注意する。テオフィリン、カフェイン、theobromineなどの血中濃度がそれなりに高い患者では、アデノシンは多く必要になるかも知れない。ジピリダモール、カルバマゼピンを内服中の患者、心臓移植を受けた患者、中心静脈ラインから投与された場合には初回投与量を3mgに減量すべきである。

 とありますので、プロバイダーマニュアルは誤訳かも知れませんね。心臓移植を受けた患者が中心静脈からアデノシンを3mg投与された場合なのか、心臓移植患者でなくてもなのか、、、、プロバイダーマニュアルの英語版も持っていますので、明日確認します(職場に置いてあるので)。UpToDateを見たらほぼ同じ文章があってびっくりしたんですが、(ACLS2010)ってあったのでなるほどと思いました(^^)/。

 知りませんでしたと言うか読み飛ばしてました。反省、反省です。


 
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コメント 3

Kim

英語版ACLSプロバイダーマニュアルP.129には以下のようにありました。

There have been recent case reports of prolonged systole following adenosine administration to patients with transplanted hearts or following central venous administration, so lower doses such as 3mg may be considered in these situations.

とあります。たぶん「to patients with transplanted hearts」「following central venous administration」がorで結ばれている?んだと思います。

よって誤訳ですね。心移植後の患者あるいは中心静脈ラインから投与する場合には、3mgに減量することを考慮しても良いと言う事でしょう。

by Kim (2013-12-02 09:02) 

Kim

こちらの文献には、中心静脈からは3mgで十分で、副作用も変わりなかったとあります。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8354807

by Kim (2013-12-02 09:22) 

Kim

ACLSリソーステキスト(英語版しかまだ出てませんが、近いうちに日本語が出るという噂です)P.162には

心移植後はアデノシンに対する感受性が高いため
気管支喘息では気管支のれん縮を起こすため 避けるべきとあります。

ジピリダモール、カルバマゼピンはアデノシンの効果に影響する
中心静脈から投与すると高用量が心臓に到達するため
容量を減らすべきとあります。

by Kim (2013-12-02 09:55) 

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