So-net無料ブログ作成

アミオダロンの二回目は何分後か? [CPRの基礎]

 超久しぶりの更新です。FBをしているためか、こちらにはあまりアップしませんです。すみません。

 心肺蘇生の講習会などで、ショック可能な心肺停止の場合に、アミオダロンは1回目300mgを投与で、追加が必要であれば150mgを投与するとお伝えしています。

 その時に、この追加投与は何分後ですか?と聞かれるのです。一体何分後かは、日本蘇生協議会のガイドラインを探しても書いてありません。救急蘇生法の指針2010にも書かれていません。困った、困ったと思っていたら、2015年度版のACLSのマニュアルに3から5分後と書いてありました。オー!と感動したのですが、2010年度版を見たら、同じようにちゃんと書かれていました。あれ?何度も見たはずなのに。

 しかし、二回目のアミオダロンを注射する機会はそれほどないのではないでしょうか?

 厳密に蘇生をやってみると、心肺停止を認識して、心電図波形を見てVFだ!ショックだ!と言うまで何分かかるか分かりませんが、目標は院内では3分と言われていますので、3分としましょう。その後2分間(心停止から5分)は薬剤投与はしません(アルゴリズムに忠実に従えば)。心停止から5分後に(これも色々で少し先になるでしょう)二回目のショック。そしてやっとアドレナリンの投与です。7分後にアミオダロンの投与です。
 よって、二回目のアミオダロンの投与は、その3から5分後と言うことで、10から12分後で、一般的にはもっと先でしょう。その頃には専門の先生が到着しているでしょうし、それまでに3から5回ぐらいは電気ショックを行っています。今の除細動器だと、一回で90%近く除細動されるそうですから、3回もやったら心室細動じゃなくなっている可能性が高いです。心停止の時間が長くなるだけでも心室細動は維持されにくいです。心室細動は心臓がエネルギーを無駄に使っている状態ですから。

 よって、二回目のアミオダロンの投与を記憶する意義はそんなにないのかも知れません。昔読んだ論文には、パラメディックがアミオダロンを使えた(1回目の投与です)のは平均14分だったと書かれていました。

 と言う事で、こうやって記事にすると簡単にグーグル先生が見つけてくれますので、書いてみました。

nice!(11)  コメント(4) 
共通テーマ:学問

nice! 11

コメント 4

☆美紀☆

先生、ブログとても勉強になります。
蘇生の薬剤について教えてください。
除細動のあとにアドレナリンを
使用しますが、2回目の薬剤は
やはりリドカインやアンカロンが
好ましいですか?
ずっとアドレナリンを使用しつづけるのは
どうでしょうか?
by ☆美紀☆ (2016-09-24 13:51) 

Kim

☆美紀☆さん、コメントありがとうございます。

薬剤についてはこれが絶対に良いというエビデンスはなかなかありません。アドレナリンだけでも良いと思います。

抗不整脈薬に関しては、英語ではconsiderと書かれています。日本語では「考慮する」という言い方になっています。まあ使ってもええんちゃう?と言う程度なのでしょう。

しかし、2分ごとに除細動を行うと言う状況に遭遇したことがあまりないので、アドレナリンを使い続けるというのも、、、、、、、

7A以上使うと予後が悪いという学会発表がありましたが、15分近く蘇生しているのですから、そりゃそうかなと思いますよね。

by Kim (2016-09-24 14:46) 

☆美紀☆

先生、お返事ありがとうございます。
なるほど!了解しました。
看護師ですが
ACLSやPEARSの受講し
次回、PALSのため勉強中ですが
薬剤のところで分からなくなってしまい
ありがとうございました。
ちなみに、Facebookをされているとのことで、検索すればわかりますか?
by ☆美紀☆ (2016-09-24 18:20) 

Kim

☆美紀☆さん、コメントありがとうございます。

探していただければすぐ見つかります。最新の投稿は「可愛い子はだいたい彼氏がいる」という曲を紹介しています(^^)。

プロフィール写真は今浴衣にしてます(^^)。

by Kim (2016-09-24 18:38) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。