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心肺停止時にSpO2を測定するのは意味がないのか? [CPRの基礎]

 以前書いた記事の更新です。結論から書きます。

 心肺停止の患者さんにパルスオキシメーターを装着しても良いですが、結果の解釈は難しいです。

 リンク先にも書きましたが、AHAのガイドラインを引用します。これは前回の記事では2010年度版のガイドラインに基づいていました。2015年のガイドラインではこの事について触れられていません。2015年のガイドラインは更新の物だけ記載されたらしく、コメントがないと言うことは5年たっても新しい知見は出ておらず、2010年度版のガイドラインが最新であると言うことです。

 「During cardiac arrest, pulse oximetry typically does not provide a reliable signal because pulsatile blood flow is inadequate in peripheral tissue beds. But the presence of a plethysmograph waveform on pulse oximetry is potentially valuable in detecting ROSC, and pulse oximetry is useful to ensure appropriate oxygenation after ROSC.」

 以下は私の日本語訳です。

 パルスオキシメトリーは、心肺停止中には信頼できるデータを示さない。なぜなら、末梢組織への拍動する血流が充分でないからである。しかし、プレスチモグラフ波形があった場合には、心拍再開の指標として有用な可能性がある。また心拍再開後の適切な酸素化を確かめるのに有用である。

 パルスオキシメーターは血流があるところでないと測定できません。データの変動があるところのみが動脈血であると言う前提で測定していますので、変動がなければ測れません。心肺停止中でも測定できるrSO2と言うのがあるようですが、そちらを使ったとしても、現在の心肺蘇生のガイドラインで蘇生が上手く行っているかどうかを知る方法は、胸骨圧迫を見ること、換気がちゃんと出来ているか胸郭の上がりを見ることが推奨されています。検査を使うとしたら、EtCo2のみが推奨されています。

 検査は結果によって行動を変える必要がある場合に行う物ですから、SpO2で行動が変わる必要があります。が、、、、、、、例えば低かったとしても100%だったとしても、色々な状況が考えられ、蘇生のやり方を変えるというツールにはなりません。

 よって、心肺蘇生中にパルスオキシメーターを装着する必要はありません。が、直ぐつけられて合併症もほとんどありませんから、装着してはいけないとも言えません。


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