So-net無料ブログ作成
検索選択

心肺停止時の薬剤投与後のボーラスは何故10〜20mlなのか? [CPRの基礎]

 明日も関連記事を書きますが、今日は「心肺停止時の薬剤投与後に、10〜20mlの輸液でフラッシュすべきか?」について書きます。

 心肺停止時には血流が低下しているため、普通に薬を投与しただけでは、心臓まで薬が到達しないため、輸液をフラッシュします。いわゆる「後押し」です。

 これは感覚的に有効な気がしますが、何故10〜20mlなのでしょうか?私が初めてACLS(正式なものではないですが)を受けたのは、1992年でしたが、その時には、50mlのブドウ糖でと習った記憶があります。いつの間に生理食塩水で10〜20mlになったのでしょうか?どなたかご存じでしたら教えてください。
 個人的には、50mlをフラッシュするのは結構大変(実際に50mlの注射器でぴゅーっと注射してみてください)なので、結局早く注射できないから小さいのでやろう!と言う事になったのかなあと思っています。

 最新のガイドラインでは輸液の種類が書いてない場合があります。何でも良いって事になったんでしょう。例えば、1992年当時であれば、50mlの生理食塩水には7.7mEqのナトリウムが含まれていますが、それすら入れたらいけない!と言う感じだったのかも知れません。今は約8ぐらい大したことないぜ!と言う風に考えることにしたのでしょう。

 色々調べたところ、こちらの文献によれば、0.5ml/kgとあります。体重50kgであれば25mlで、そのぐらいでいいですね。
 ヨーロッパ蘇生協議会と言うところも心肺蘇生のガイドラインを出しています。

 こちらには、以下のように書かれています。

 Drugs injected peripherally must be followed by a flush of at least 20ml of fluid and elevation of the extremity for 10ー20s to facilitate drug delivery to the central circulation.
 末梢ルートから投与された薬剤は、中心静脈への薬剤到達を促すために、少なくとも20mlの輸液でフラッシュし、投与した肢を10ー20秒挙上しなければならない。

 ヨーロッパはmustと書いています。明日紹介しますが、アメリカ心臓協会のガイドラインにはshouldと書かれています。日本のガイドラインは「後押し」という表現になっています。
 色々調べましたが、mustは非常に強い命令口調のような感じであるようで、この介入の推奨はヨーロッパ>アメリカ>日本の順に弱くなると言う事なのでしょうか(^^)。


nice!(4)  コメント(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。