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心肺蘇生中に人工呼吸器は有用か? [CPRの基礎]

 以前書いた記事の更新です。ALS Otaku Providersコースの一講義はこちらです。

 心肺蘇生中に人工呼吸器をつけた方が良いのか?と言う事は、色々な問題があると思います。
・まず挿管しなければならない。
・人工呼吸器でちゃんと換気が行えるのか?

 と言った点です。挿管に関してはガイドラインでは有用だというエビデンスがないと繰り返されています。が、病院では挿管しない方が少ないですよね。やはり色々な点で有用だと感じているからでしょう。エビデンスを出すには、胸骨圧迫を出来るだけ中断しないようにしなければならないでしょうが。

 人工呼吸器はちゃんと換気が出来れば有用なはずです。機械を使わなければ、換気をする人が一人必要ですから、人手不足な時は、とても有用です。ただ、人より器械の方がきちんと換気をしてくれる(回数を多くしたり減らしたりしないし、過剰な、あるいは少ない換気にならない)保障があるのでしょうか?

 CoSTR2015には、今回検討されなかった項目として、人工呼吸器と用手換気の事が挙げられています。研究する人がいなかったのでしょう。

 日本蘇生協議会のガイドライン2015のP.29に以下のように書かれています。2010年度版のガイドラインと同じ記載です。

 「ある擬似RCT研究では、気管挿管患者に搬送用人工呼吸器を使用すれば、用手的にバッグ換気した場 合と比べて、EMSチームがより多くの作業を他に行うことができることが示唆された。また、別の研究 では、気管挿管患者に搬送用人工呼吸器を用いた場合、用手的なバッグ換気と同等の換気と酸素化が得られた。
 気管挿管された心停止患者に対する蘇生中に、用手的なバッグ換気の代わりに搬送用人工呼吸器を使用することを支持あるいは否定するためのエビデンスは十分ではない。」

 調べた範囲ではERCのガイドラインには記載がありませんでした。

 と言うことで、どっちでもええねん!と言う事です。
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