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高血圧を伴ったアナフィラキシーでアドレナリンを使ってよいのか? [医学関連]

 昨日の記事へのコメントを戴き、調べて勉強になったので記事にします。コメントありがとうございました。

 アナフィラキシーとは、過剰なアレルギー反応で、血圧が下がったり、喉が腫れて気道が狭窄あるいは閉塞したり、喘息のように呼吸が困難になったりします。死亡してしまう場合もあって救急医療では避けて通れない疾患です。

 幸い、早期発見し、早期治療をすれば助けることが可能です。治療の一つはアドレナリンです。エピネフリンとも言いますが、アドレナリンと呼びましょう(理由はこちら)。

 アドレナリンは血圧を上げる作用があります。私の少ない経験ではアナフィラキシーの人は血圧が低いことが多いです。血圧がもし高かったら、アドレナリンを使って良いのでしょうか??と言う疑問が出てきますよね。

 今回はそれについて考えてみましょう。

 anaphylaxisとhypertensionでググってみたら、この論文がヒットしました。結論の部分に良い言葉が書いてあります。

 In conclusion, even though a hypertensive attack may occur in few of anaphylaxis patients, there must be no hesitation for using epinephrine during the potential life-threatening manifestations of anaphylaxis, such as upper airway obstruction. Anaphylaxis and hypertension can be recovered by epinephrine injection when required.

 アナフィラキシーの患者で高血圧を伴うことは少ないが、上気道閉塞のような、アナフィラキシーによる生命の危険がある症状があれば、アドレナリンを用いることに躊躇してはならない。アナフィラキシーと高血圧はアドレナリンの投与により回復するはずである。

 是非、躊躇することなくアナフィラキシーにはアドレナリンを使いましょう!!!


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task

わざわざ調べていただきありがとうございます!英語で検索してみるべきでしたね。因みに今回の症例でアドレナリンを使用した結果としては、軽度あった狭窄音の改善はみられたようですが呼吸苦は継続し、しばらく高血圧と頻脈の増悪がありました。その後ファイバーにて咽頭や喉頭の狭窄は認めず、酸素投与下で徐々にSpO2の上昇あり、それに伴いやや呼吸苦の改善を得られました。その他の検査では明らかな所見はなく、ソルメドやポララミンも使用し、時間経過と共に症状軽快みられ翌日退院できましたが、後程判明した採血結果では食べたものに対するアレルギー検査は陰性でした。治療の効果が判り辛い面もある中で高血圧の増悪を招いたこともあり悩みましたが、先生のご尽力おかげで助かりました。大変参考になりました。ありがとうございました!
by task (2017-05-15 11:53) 

Kim

taskさん、ありがとうございます。

私も知りませんでしたので、勉強になりましたし、記事のネタを提供してくださり感謝しています!


by Kim (2017-05-16 09:00) 

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