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アドレナリンの初回投与は2回目の電気ショック後にしましょう。 [CPRの基礎]

 心室細動と無脈性心室頻拍のアルゴリズムでは、電気ショックと心肺蘇生が重要だという事は異論がないと思います。

 そして、アドレナリンの初回投与は、二回目の電気ショック後と言う事が書かれています。
 アドレナリンは電気ショックが無効だった場合に使われるので、電気ショックを行い、その初回電気ショックが有効だったかどうかは二分間の心肺蘇生後に心電図モニターをチェックしてからしか分かりませんし、その時にまた心室細動だった場合にアドレナリンが使われるわけですが、それよりも電気ショックが優先されますから、アドレナリンの初回投与は二回目の電気ショック後と言う事になります。

 しかし、心肺蘇生の講習会では、点滴ルートが簡単に確保できるのもあって、初回の電気ショック後にアドレナリン投与を指示する人も多いです。絶対にしてはならないと書かれていないので許容していますが、以下のような論文が出ています。

 BMJのこちらの文献です(英語ですが)。

 ショック可能なリズムが継続している患者の半数は、初回電気ショックの後2分以内にアドレナリンが投与されている。これは、アメリカ心臓協会の最新のガイドラインに反している。初回ショック後二分以内にアドレナリンを投与されると、心拍再開率や良好な機能を保ったままの生存率(元気に退院できる率)だけでなく、生存退院率(寝たきりでも良いから心臓が動いている状態で病院を出られる率)も低下させる可能性がある。

 Half of patients with a persistent shockable rhythm received epinephrine within two minutes after the first defibrillation, contrary to current American Heart Association guidelines. The receipt of epinephrine within two minutes after the first defibrillation was associated with decreased odds of survival to hospital discharge as well as decreased odds of return of spontaneous circulation and survival to hospital discharge with a good functional outcome.

 心室細動、無脈性心室頻拍では、電気ショックは二回目の電気ショック後に投与しましょう。初回ショック後は、「アドレナリン1Aと後押し生食20mlの準備をお願いします」と言うようにしましょう。


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