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他院や翌日の外来を紹介する時には、くどいぐらい説明しましょう。 [研修医教育]

 これは架空の話です。

 20歳の男性が、日曜日にバスケットボールをしていて、相手の肘が顔に当たり、腫れて出血があると言って近くの病院を受診しました。鼻出血があったので、鼻出血の止血処置をしてもらい、鼻骨骨折があったので、月曜日に大きな病院へ行きなさいと言われて、月曜日の14時半にある病院を受診されました。その病院は午後の診療をしていませんし、耳鼻科もありません。鼻骨骨折を治療できる医師が不在でした。

 医療従事者の方なら(あるいは医療従事者の方でも分からないかも知れません)この対応のまずさ分かりますよね。大切なことは、以下のように三つあります。

・「大きな病院」と言うあいまいな言葉ではなく、耳鼻科(あるいは形成外科)などの鼻骨骨折が治療できる病院と言わなければならない。
・可能であれば、病院に電話をし、その病院の耳鼻科外来がやっている時間や曜日を確認し、その時間に行くように伝えなければならない。
・再度、「耳鼻科のある病院」を「耳鼻科の外来診療の時間内に」受診するように伝えるべきである。

 患者さんは、大きな病院ならどこでも良いだろうと思うでしょうし、病院はいつ行っても診てくれるのであろうと思うかも知れません。また、患者さんは(私もかも知れません)、言われたことのほとんどを5分後には忘れているという噂があります。どうしたら良いのかを紙に書いて渡すのも良いかも知れませんね。

 どちらにしても、来院した患者さんを怒ってはいけません。患者さんは医者に言われたとおりにしているのですから。

 私は以前外科医をしていましたので、整形外科の外来がない日に腰痛とかの患者さんを担当しましたし、皮膚科の外来がない日に来られた水虫の患者さんなどを担当しました。今は時間外の患者さんを担当することが多いので、こう言った患者さんの対応に苦労することがあります。

 つまり、来院した患者さんは、「昨日の医者に大きな病院で診てもらえと言われたから来たのに、何で診られないんだ!」と怒ることがあるのです。そんなこと言われても、文句は昨日の医者に言って欲しいなあ、、、、、と思いながらも、耐えて謝らなければなりません。

 私が学生の時の脳神経外科の講義でたたき込まれました。患者さんを他の病院へ紹介する時には、自分でその病院に電話をし、外来をやっているかどうか(学会などで臨時で休診になることだってあります)、必要ならばその受診日までにやっておくことがあるか等を聞くということです。
 講義中の模擬診療みたいなのでは、「今9時半であり、開業医であるあなたは大学病院に患者さんを紹介しようと考えた」みたいなシナリオが提示されます。紹介先に電話をしないと、患者さんは病院に行ったのだが、診療受付がもう終わっていて診られないと言われたとか、専門医が今日はいないから診られないとか言われて、診察をしてもらえず、開業医であるあなたの所に午後になって怒鳴り込んでくるみたいなことをされました。
 本当に良い教授の講義を受けられていたなあと思います。

 自分が紹介をする時には気をつけます。以下のように言います。

 専門科がある病院に、専門家が外来をしている時間に受診するように!丁寧に書いた紹介状とCD-Rを添えて。

 最後はフランス料理みたいになりました、、、、、、、たぶん。

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