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インスピロン5リットル50%はどう言う意味か? [研修医教育]

 インスピロンという酸素投与器具があります。蒸気が出てきて音がややうるさいですが、蒸気が見えると何かいいことをしているような気がしてくる器具です。適応とか細かいことは除きますが、この器具の設定を理解していない人が多いので、アップしておきます。

 私は研修医の頃に、これはどういう風に使う物か調べなさいと言われて、インターネットもない時代でしたし、業者さんがまだ論文などをコピーしてきてくれる時代でしたので、業者さんに資料が欲しいと頼みました。今考えれば、調べ方を教えてくださった指導医の先生に感謝です。

 さて、インスピロン5リットル50%とは、100%酸素を5リットル使って50%のガスを患者さんに流すという物です。患者さんに実際にどのぐらいのガスが流れるのかはこちらのページの質問6に表がありますし、以下のような計算でも求められます。

患者さんに投与されるガスの流量=[(100-21)/(設定酸素濃度-21)] × 酸素流量計の流量

 これは以下の式を変形した物ですから、自分でも計算できます。

酸素流量計の流量+(患者さんに投与されるガスの流量ー酸素流量計の流量)×0.21
  =患者さんに投与されるガスの流量×設定酸素濃度

 また、酸素投与量が少なければネブライザー効果が得られないので、酸素投与量は最低でも4L/分は必要です。

 簡単にすると、一回換気量500mlを1秒で吸う患者さんがいたとします。500ml/秒の速度です。実際は一定ではないのですが、簡単にそうします。するとこれは、30L/分という速度になります。
 患者さんがインスピロンから流れてくるガスを全て吸う必要がある(そうでなければ、周囲の空気も一緒に吸っている事になり、インスピロンを使う意義があまりない)ので、患者さんに投与されるガスの流量は30L/分以上が必要です。先ほどリンクさせていただいた表によれば、50%の設定では11L、40%なら8Lの100%酸素が必要になります。

 例えば100%1Lと言う設定だと、患者さんにも100%の酸素が1L/分、つまり患者さんが吸う速度の30分の1の速度でしかガスが流れず、全く意味がないと言って良いでしょう。このような設定にするなら、普通に酸素を流せば良いでしょう。

 簡単に言えば、患者さんが息を吸っている時でも蒸気が外に漏れるような設定にする必要があると言うことです。昔4L40%何て設定をしていましたが、全然流量が足らなかったと言うことです。

 関係ないですが、この曲私の誕生日に発売されると言うことで、何か嬉しいです(^^)。


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