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精神疾患の患者さんが受診されたら注意しましょう。 [研修医教育]

 精神科の患者さんは、そうでない患者さんより診断が困難なので注意しましょう。

 色々調べてもきちんとした記載が見つかりませんが、特に統合失調症の人は痛みに強いです。痛みを感じているという記載がありますが、どちらにしても、我々医療従事者に痛がっているということが伝わりにくいです。理由は以下の通りです。

 統合失調症は神経伝達物質の異常とも言われていて、痛みの神経伝達物質も傷害されているため、痛みをそもそも脳へ伝えにくい。
 痛みがあったとしてもコミュニケーションが傷害されているため、家族や医療従事者に症状を伝えられないことがある。

 よって、精神疾患のある患者さんが救急外来に来られたら、精神疾患の患者さんか、、、、、、うちの専門じゃないのに、、、、、、、などと思わず、ちゃんと身体診察をして重大な病気がないか調べたいですね。

 私の経験した患者さんを紹介します。

 近くの精神病院から発熱の患者さんが運ばれてきました。患者さんは特に訴えがありませんが、入院中の精神病院で行った採血では白血球もCRPも高値でした。精査をしたところ、虫垂炎が破れて膿瘍を形成していました。虫垂が破れると虫垂の圧が下がるので痛みが改善する場合があります。また大網が虫垂を覆うと痛みが改善する場合もあるため、精神疾患がない人でも同じ事は起こり得ますが、担当されていた精神科の先生が「精神疾患患者は身体疾患の訴えがあまりないことがあるので、注意しなければならないですね!反省しました!」とわざわざ返信をくださいました。

 以前交通事故で腸管損傷をしている患者さんが、事故後に統合失調症を発症したとのことで精神科通院中でした。その方は腸閉塞になり、緊急手術を行いました。かなり太った方でした。そのためか、私の腕が悪かったためか、手術後の腹部の創が開いてしまい、小腸が出てきていました。看護師さんから、「先生!Aさん、腸がお腹から出てます!」と呼ばれて病棟へ行くと、その患者さんは平気な顔をして廊下を歩いていました。普通ならば、腹壁が開いていなくても、手術後しばらくは痛くて動けないはずです。

 有名な武将とか、痛みに耐えながら偉大なことを成し遂げたと言うような人は、もちろん精神力があったのかもしれませんが、統合失調症だったのではないかと思います。映画「ジャンヌダルク」で、ジャンヌダルクが刀で切られたりしても民衆をリードしていたシーンを見て、きっと統合失調症だったんだろうなと思いましたが、そうだったとか、いやそうではないとか議論があるようですね。

 ジャンヌダルクの果たした役割については詳しくありませんが、ジャンヌ山田ルクの偉大さは理解しています、、、、、、、、たぶん。


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