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お前はまだガンマを知らない [研修医教育]

 タイトルは間違いではありません。「お前はまだグンマを知らない」を参考にしています(^^)。群馬でしかやっていないテレビ番組かもしれません。GYAOで無料でみられますので、良かったら是非ご覧ください。

 今の時期、1年目研修医の先生や看護師さんたちを悩ませるものの一つに「ガンマ」というのがあります。群馬と似ているのでなんとなく愛着があります。正確には「ug/kg/min」という単位です。血圧を上げたり、下げたり、その他半減期が短い薬を持続で少量投与する場合に、このような単位で投与量を設定します。そして、ゆっくりと点滴を投与できる輸液ポンプやシリンジポンプと言う器械を使って投与します。

 「体重50kgの人にノルアドレナリンを0.1ガンマから開始して」などと指示が出るのですが、ノルアドレナリンは1ml中に1mg入ったアンプルがあるだけです。それをどうやって、どんな速度で投与するのか?これを決める必要があり、それに慣れていないと頭がこんがらがってしまい、新人医療スタッフは毎日ガンマに悩まされるのです。

 先に私のやり方を。ノルアドレナリンなら2Aを生食20mlで薄めて、20mlの注射器に入れて、シリンジポンプで時間3mlから開始します。これで体重50kgの人なら0.1ug/kg/minで0.1ガンマです。でも、体重が30kgの人でも100kgの人でも同じように指示しています。

どうやって決めたらいいのでしょう?


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熱中症になったら手や足を冷やしてみませんか? [CPRの基礎]

 そろそろ熱中症の季節ですね。熱いところで作業をする場合には、水分補給をしっかりし、頑張りすぎないでこまめに休みましょう。熱中症で亡くなる人もいますから。

 さて、今回は熱中症になった時に体温を下げる簡単な方法として、手や足の裏、頬などを冷やしてみませんか?と言うお話です。英語が得意な方は、こちらの文献をお読みください。私の文章など読む必要はありません!

 英語が苦手な方は、私の解説を。紹介した論文は、ハーバード大学の優秀な学生さんから体力のある人を集め、軍隊用の上着(たぶん寒いところで着る物)を着て、40度の部屋の中で運動をしてもらい、人為的に熱中症(体温が39.2度になるまで)にした上で体温を下げる方法を比較しています。こんなことして良いんだろうか?とも思いますが、世界最高の大学の学生さんですから、頭も身体も最高なのでしょう。

 さて、以下のグラフをご覧ください。

低体温.jpeg

 何もしないともちろん体温は下がりませんが、ここを冷やすべきと今まで言われていた首や脇の下、足の付け根(大きな血管が通っているから身体が冷えやすいと言われています)を冷やすより、手のひらや足の裏、頬を冷やした方が効果があります。

 論文に書かれていますが、これらの場所は毛細血管が豊富なので意外に熱を奪うのだそうです。確かに手のひらや足の裏に汗を掻きますから、有用なのかも知れませんね。

 ただし、当てる冷たいものは13度ぐらいがいいようです。冷たすぎると血管が収縮してしまい、上手く血液が冷たくなりません。

 ちなみにですが、その他に出来る事は、霧吹きで常温の水を患者さんの皮膚に振りかけ、扇風機やうちわで乾かすことです。一番良い方法はこれだと言われています。病院でもこれを行っています。何て原始的な!

 重症な患者さんでは、もちろん器械を使ったりして熱を下げます。そうならないように予防が最も大切です。頑張りすぎないで、しっかり休憩を取りましょう!!

 救急車が必要になったら、いつでも救急車を呼んでくださいね!!

 こちらの動画は、救急車の呼び方が学べる動画です、、、、、、、、、たぶん。


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髪の毛が気になる方はヘッドスカーフいかがですか? [医学関連]

 前回の記事の質問をいただいた方は、病気で髪の毛が無くなってしまった方です。こちらのホームページにある活動をされています。

 髪の毛が病気のためにないので、ヘッドスカーフやウィッグをされています。これらをしている方は、病院で診察を受ける場合に、スカーフやウイッグがとれてしまったら、あるいは、そのことがばれてしまったら、恥ずかしいと感じている方が多いのだそうです。なので外出もあまりしたくないと考えてしまうそうです。

 病院で働いている私は、絶対そんなことないですよ!と思いましたし、FBで聞いてみましたが、多くの方が同じようにコメントされています。違う意見の方はコメントされないという場合もあるでしょうが、病院は困った時に気軽に受診していただけばよい所なので、スッピンでも、ジャージ姿でも、裸でも、失禁していても全然大丈夫です。もちろん、恥ずかしくないようにちゃんと掛け物はしますし、プライバシーは守ります。家族にも秘密にしている方がおられると思いますが、その場合もちゃんと秘密は守ります。

 何でこんな格好なの?と笑うことは絶対にありませんので、ご安心ください。

 ちなみに、ヘッドスカーフは当院の付属コンビニ?でも売っています。抗がん剤で髪の毛が抜けてしまった人も購入されているようです。素材にもこだわった、おしゃれなスカーフです。髪の毛で悩んでいる方は一度手に取ってみてみてはいかがでしょうか?こちらのホームページを是非ごらんください。なぜこのような活動をするに至ったのかが詳しく書かれています。

 患者さんは自分のことだけでなく、周囲の人のことも気にかけていて、本当につらい立場なんだなと思います。病院でつらく当たられたら、本当にかわいそうです。心して仕事をしなければならないと感じました。



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病院を受診するのにちゃんとした格好をする必要はありません [医学関連]

 ある方から質問をいただきました。特に女性ですが、ある身体的欠陥(と言っても、多くの人とは違うというだけで、機能は問題ない)がある場合、それを隠すような服装をしているのですが、病院へ行って服を脱がされた時に、それが分かったら恥ずかしいというのです。だから外出をしなければならない時、すごく躊躇すると言う人もいるそうです。

 病院のスタッフは、そういう時どう思いますか?との質問でした。

 結論から書きますと、全く気にしなくて良いです。病院は色々な人が来られますので、多くの医療スタッフは、通常と異なることに慣れています。例えば、紫のヒモパンをはいている男性とか来ても、それほど驚きません。もちろん、その後休憩室などで話題にはなりますが。

 失禁してしまって服が汚れているから、嘔吐してしまったから、、、、、、、気にされなくて大丈夫です。病院の看護師さんたちがきれいにしてくれます。失禁したり、嘔吐したということは、それだけつらい思いをしているということですから、こんな汚い格好で来るなんて!と思う医療スタッフは皆無です。

 お尻に出来物が出来たりイボ痔がひどい時、汚いところですみません、、、、、、、とおっしゃる方もおられますが、お尻を診察する医師は、それが仕事ですから、全然大丈夫です。

 よって、大変なことになっているのに、服を着替えてから、、、、、、、と考える必要はありません。つらい症状が発生したら、すぐにそのまま病院へいらしてください。

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