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是非読むべき医療漫画ースーパードクターK [医師を目指す人へ]

 スーパードクターKと言う漫画があります。超人的な体力と知識を持つKazuyaと言う医師が登場する漫画です。お前はすでに死んでいる、、、、、、のケンシローに似ている気がします。

 代代医者の家系に生まれ、確か、4歳で医師としての節目を迎え、6歳で母親の死を完全に理解するような人です。あり得ない設定がむしろ興味深く感じます。

 そのドクターKが活躍するお話です。現在は新シリーズ?が連載中のようです。こちらは医療監修の人がついており、医学的なことは、私の知識では間違いを指摘できません。原案は、お医者さんが書いていて、絵はプロの漫画家が描いているというようなお話のようです。

 とくにかく読んでみてください。ブラックジャックは無免許医で、高額な治療費を要求したりしていましたが、ドクターKは帝都大学(日本で最高の医学部という設定です)を首席で卒業しており、治療費を請求するというお話は数回だけです。それも、実は、、、、、、、、みたいなものです。

 私が一番好きな話は、交通事故で心肺停止になった若者を救急隊の人が助けようとするのですが、救急隊員にはこれ以上の処置は許されておらず、、、、、、、無線で話をしていたドクターKは、お前は犯罪を犯す勇気があるか?と問い、救急隊員は許されていない処置を行うというお話です。

 お前は、この若者を救いたいのではないのか?と言う台詞が印象的です。

 仕事は、熱意を持って行うものだ!と言う情熱にあふれた作品です。40巻以上ありますので、とりあえず1巻読んで気に入ったら読み続けるのが良いと思います。

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つるし上げカンファレンスはやめましょう [研修医教育]

 医師の仕事の一つにカンファレンスがあります。医療ドラマでも必ず出てきますから、みなさん、おなじみでしょう。ドラマではイケメン、美女の医師が大人数おられますが、実際はもっと少人数な事が多いです。

 喧嘩みたいなことが発生する場面がドラマでありますが、実際のカンファレンスでもそのようなことがあります。特に研修医の先生がミスをした患者さんの場合です。なぜそれをやってない?なぜ?なぜ?と質問形式ではありますが、攻めているのは明らかです。こういうのをつるし上げカンファレンスと呼んでいるようです。私も幸い経験がありませんが、このようなカンファレンスは教育的意味はほとんどないと思いますので、是非やめましょう。罪を憎んで人を憎まずで、間違いを皆で共有はするけれど、やってしまった人は、自分の変わりにミスをしてくれた人だと思うようにしなければなりません。

 例えば、先日紹介させていただいた本にありました。


話すことあり、聞くことあり—研修医当直御法度外伝

話すことあり、聞くことあり—研修医当直御法度外伝

  • 作者: 寺沢 秀一
  • 出版社/メーカー: シービーアール
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: 単行本


 上腹部痛の患者さんが来院され、実は心筋梗塞だったのだが、見逃したと言う症例についてのカンファレンスで、上級医の一人が「なぜ心電図をとらなかったの?」と質問でありながら攻めるような言葉を。「そんなこと言っても意味がない」と言えばいいのかと私は思いましたが、そう言うと、今度はその指導医を攻めることになってしまいます。

 著者の寺澤先生は違います。「そりゃあ、心電計が壊れていたんだよね!」と言うのだそうです。素晴らしすぎます!確かに担当した研修医の先生は、心電図をとらなければならなかった事を十分反省しているでしょうからね。

心筋梗塞と腹痛の関係について知りたい方はこちらを。


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数学を学ぶこと [医師を目指す人へ]

 医師に微分積分は必要ありません。単純な計算が出来れば(計算機を使って)仕事には問題がありません。論文を書いたり、読んだりする場合、統計の知識があるといいですが、これも詳しい人に聞けばいいので、そんなに必要とは思われません。しかし、数学も一生懸命勉強しましょう。

 数学はだんだん高度になると緻密な計算が必要になります。学生時代に、ケアレスミスで問題が不正解となって、ちっくしょー!と思った経験がたくさんあります。しかし、医師の仕事は、そのような緻密な段階を踏む作業の連続でもあります。数学の問題をきちんと解こうと言う気合いがなければ、医師の仕事は出来ません。是非数学を勉強しながら、細かい仕事を続ける気合いを身に付けてください。

 また、全く今まで見たことがないような問題に直面することがあります。しかし、数学は今まで得た知識を総動員すれば、何とか解けることも多いです。やはり、何とかしようと言う気力が大切です。医療でも同じで、全く経験がないことに直面した場合、私は経験がないからいいやと放り投げるわけには行きません。今までの経験と今持っている知識と技術を総動員して何とか問題を解決しなければなりません。

 よって、数学を学ぶことは、直接は役に立ちませんが、数学をがんばり続けることが、将来の医師への近道でもあると言うことです。

 さあ、今が走り出す瞬間です!


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是非読むべき医療漫画ーブラックジャック [医師を目指す人へ]

 ブラックジャックと言う手塚治虫さんの作品があります。映像化もされていますので、御存知の方も多いでしょう。

 医師を目指す方は特に、この作品を読んでおきたいですね。この作品は、かなり昔に書かれたと言うこともあるでしょうし、手塚治虫さんは実際に医療に従事したのは短期間であるとか、看護師さんに漫画の手伝いをさせていたとか、色々噂がありますので、医療の内容は正確でないこともあります。

 しかし、命に対する作者の思いはすごいものがあります。時には人間以外(ミイラを治療する作品もあります)にも真っ正面から向き合うブラックジャックは、まさに現代の赤ヒゲです。治療費をべらぼうに請求するのが有名で、とんでもない医者と言うイメージをお持ちの方もおられるかもしれませんが、高額な治療費を請求するのはなぜか?作品を読んで行けば、よく分かります。

 私が好きな話の一つは、こちらのブログに紹介されています。ニーマンピック病と言う病気が治るとは思えないのですが、病理学で習っただけのこの病気がなぜ取り上げられているのかと言う疑問とともに、ブラックジャックの最後のせりふが印象に残っています。

 それが聞きたかった。

 ブログの著者もそう書いていますが、私も治療費はほぼゼロだったのではないかと思います。

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話すことあり、聞くことあり [興味ある本]

 今回はすべての方(医療従事者でない方にも)お勧めの本です。エッセイです。値段も1500円と医学書としては破格に安いです。一般書としてはちと高いですが、それ以上の価値があります。是非お読みください。


話すことあり、聞くことあり—研修医当直御法度外伝

話すことあり、聞くことあり—研修医当直御法度外伝

  • 作者: 寺沢 秀一
  • 出版社/メーカー: シービーアール
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: 単行本


 著者の寺澤秀一先生は、福井大学の名誉教授であり、日本のER型救急のパイオニアの一人の先生で、仏の寺澤とも呼ばれている人格者の先生です。講演もとても面白く、師匠と仰ぐ医師はたくさんいます。私も一度しかお会いしたことはありませんが、勝手に師匠と思っています。

 以前、私が鹿児島の病院に勤めている時に、全く何のコネもない状態なのに、メールで研修医の先生への講演を寺澤先生にお願いしたら、快く引き受けてくださいました。金曜日に鹿児島空港から2時間弱かかる田舎まで来ていただき、地域の医療従事者への講演をしていただき、土曜日の朝研修医の先生たちとカンファレンスをしていただき、そのまま鹿児島空港へ行かれて、翌日の学会に備えてスライド作りをしたい(飛行機は午後の便)とのことでしたが、朝のカンファレンスが盛り上がって、昼食までずっと研修医の先生に熱いメッセージを送ってくださった先生です。感謝のメールを後日送ったら、熱い研修医の先生たちから学ぶことが多かったとお返事いただきました。素晴らしすぎます。

 この先生は「研修医当直御法度」いわゆる赤本と呼ばれている、ベストセラーの本の著者でもあります。これを読んだことがない研修医の先生はいないと言うぐらいですし、これを持っていない救急医は救急医ではないと個人的には思うぐらいの良書です。この本の出版の裏話も書かれています。





 また、指導者とはどうあるべきか、医師とはどうあるべきか、弱い立場の新人医師、新人看護師、患者さんのことを思いやる気持ちにあふれた文章は、日々の忙しさでそういうことを忘れている多くの自称ベテランスタッフ(私のことです)に警告を慣らしています。

 「守られていない新人が患者さんを守れるはずがない」(P.66)と言うお言葉に、特に感銘を受けました。

 皆さん是非お読みください。ほんと素晴らしすぎますよ!

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医者に化学の知識は必要か? [医師を目指す人へ]

 このブログを読んでくださっている高校生の方がおられるとのことで、医師を目指す人へのメッセージみたいな物を書いてみることにしました。

 私もそうでしたが、勉強をしていると、一体こんな知識必要なのか?と思うことがよくあります。しかし、多くの場合、後になって、もっと勉強しておけばよかった!と思うものです。

 今回は化学について書いてみましょう。何を隠そう、私は化学が理科の中で最も苦手で、大学受験の時には、化学が受験科目にない大学を選びました。

 しかし、医者になって思います。化学は大事です。高校生で医者を目指しているみなさん、是非化学もしっかり勉強しましょう。

 以下にわずかではありますが、化学が役に立つ例を挙げてみます。

・薬の作用などがより分かります。薬は化学そのものと言っていいでしょう。説明会などで、この薬はこういう構造をしていて、そのなんとか基がこれこれの作用をするので、、、、、、、、等と説明されるのですが、私にはちんぷんかんぷんです。これが分かったら、もっともっと面白いだろうにと思います。
・同じカロリーであれば脂肪は炭素の数が最も少ないようで、二酸化炭素の排泄量が少なくなり、慢性閉塞性肺疾患の人には脂肪が多い食事を投与するのが有用なのですが、そこがもっと詳細に分かったらかっこいいのになあと思います。
・薬どうしの反応とか、その他色々な反応で物質が変化して体に影響を及ぼすことがあります。これらも化学が分かれば、より理解が出来るのかなあ?と思います。
・血液検査などは化学反応を利用した物が多いです。異常な値が出た場合、詳しいことを知っていれば、この患者さんは、こういう理由で異常値が出たのであって、患者さんの異常ではないと言うことがすぐ分かるでしょう。

 よって、化学が分かれば、医療はもっともっと理解が深まると言う訳です。化学が不得意な皆さんは、是非がんばって勉強しましょう!

 ちなみに、分からなくても医療は一応出来ますので、不得意な方もご安心ください。今の入試の制度はよく知りませんが、医学部に入れるだけの知識はもちろん必要です。

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